本日の一本、ではなく二本は、和歌山の地酒「紀土-KID-」純米吟醸&純米酒です。
蔵元は、平和酒造株式会社 で、南海市にありますhttp://www.heiwashuzou.co.jp/
創業は、昭和3年で初代蔵元の山本保氏によって創業をされたそうです。しかし、第二次世界大戦中には国からの命で酒造の休業をしいられ、戦後も酒造免許の再開を許されず、二代目の山本保正氏が国会で陳情演説などもおこなったそうです。
酒造を再開する際に「平和な時代に酒造りができる喜び」から「平和酒蔵」という名前としたのだそうです。しかし、一度休業をした酒造りを再開する事は容易ではなく、昭和60年代までは、大手メーカーの桶売りをメインに、自社ブランドは細々と販売していたそうです。
蔵元は地元での酒造りを大切にし、県産米や和歌山酵母を使った純粋な地酒を地元皆で作ろうと努力を重ね、三年前から純米酒「紀美野」ブランド・シリーズも造っています。紀美野町は平成18年4月に紀州(和歌山県)の美里町と野上町が合併してできた、蔵元がある海南市の西隣の新しい町です。
地元をはじめ有志や興味のある消費者を誘い、自社田での田植え、稲刈り、そして醸されたお酒の搾り、瓶のラベル貼りなどを一緒に行うイベントも行っているそうです。
梅酒 & リキュール
また、蔵元はリキュールにも力を入れていて、平成 7 年から和歌山産の完熟南高梅を日本酒でつけたおしゃれな「鶴梅(つるうめ)の梅酒」や「八岐(やまた)の梅酒」を世に送り出し、その上質な味と梅酒ブームもあって大人気のようです。
このように、三代目蔵元の山本文男社長と一緒に若き四代目の山本典正専務(30才)や、ブラジル生まれの日本育ち、杜氏の柴田英道氏(34才)をはじめ、若い感性を持つ蔵人が蔵に活気をあたえ、ぐいぐいと引っ張っているようです。
そして、ついに今年の9月1日から「紀州の風土を感じていただけるような酒を造りたいと」醸された「紀土-KID-」が全国の地酒専門店向けに発売開始されました。
「紀土-KID-」 純米酒
お米は、麹米に山田錦を50%精米で、掛米の表記はありませんが(キヌヒカリ?)60%精米を使用しています。アルコール度15.5%、協会7号酵母を使用しています。
上立ち香は、ほんのわずかに甘い香りで、口に含むと柔らかい酸、ソフトな旨味がひろがり、すっとキレます。きれいなお酒です。
早速、お燗をしてみます。どの温度帯でも基本の味はほとんど変わらず、すいすいといけます。含み香には、冷やしたときには感じられなかった、少し木のような香があがってきます。
.
「紀土-KID-」 純米吟醸

お米は、すべて山田錦を50%精米で使用しています。アルコール度はこちらも15.5%で、酵母は協会9号を使用しています。
上立ち香は、わずかに爽やかな酸とハーブっぽい葉っぱのような香が感じられます。口に含むとキレイな味で、とてもバランスがいいです。こちらもキレがいいです。含み香は、青リンゴ?というよりは黄色いリンゴのイメージで、少しセメダイン様の香も含まれています。
そして、純米酒と同様にお燗でも基本の味はほとんど変わらず、美味しいです。
.
ラベルにも注目
そんな「紀土-KID-」は、ラベルも凝った仕上げになっています。
純米酒のラベルは、生成り色に煌きのある星がちりばめられている紙に、金の「紀土」の文字。そして、そのバックには型押しの「KID」の浮き文字が隠されています。
純米吟醸は、エンジ色の皮のように細かい型押しの紙に、銀の「紀土」の文字。そして目立たないのですが同じように「KID」の浮き文字が隠されています。
このあたりも、若い蔵人のセンスのよさがうかがえます。
どちらのお酒も、主張が出過ぎず旨口でかつキレがいいので、料理との相乗効果でお互いのおいしさを引き立る食中酒としてお薦めします。
驚きのお値段なんです・・・
これだけのスッペックを持つ「紀土-KID-」
純米酒 : な、なんと1SB(一升瓶)で1,890円、4GB(四合瓶)は945円 (゚Д゚;)えぇっ!
純米吟醸 : これまた1SBで 2,500円、4GBは1,250円 なのです w(゜▽゜;)w びっくり!
超~、お買い得です。ほんとに大丈夫?と心配しながらも、お財布にやさしく喜んでしまいます (^▽^)v
toto 情報が参考になったら、ポチッと応援願います。 ↓↓↓ ランキングに参加しています。 みんなが書いた、楽しい「酒ブログ」がてんこもり ヽ(▽⌒)

にほんブログ村 日本酒・地酒
人気blogランキング/お酒・ドリンク
FC2 Blog Ranking/お酒・ドリンク
最近のコメント