槽場直詰め 出羽燦々
日本酒用語解説
「 槽場(ふなば) 」 とは・・・
酒造りの最終段階で出来上がった 醪(もろみ)は、 濾過をして 酒 と 酒粕 に分けます。
この濾過のことを槽搾り(ふなしぼり)といい、以前は大きな木枠の中に 酒袋(さかぶくろ)に詰めた 醪(もろみ)を重ねて行き、上から 撥ね木(はねぎ)といわれる重りを 梃(てこ)の原理を使い酒絞りをおこなっていました。
この時使う大きな木枠のことをその形から 槽(ふね)と呼んでいます。そして、この 「 槽 」 が置いてある 酒絞り をする場所が 槽場 なのです。
現在は、木枠の代わりにステンレスや鋳物の槽に酒袋を詰めて、機械的にプレス圧縮して絞る 「 佐瀬式 」 や アコーディオンのように醪(もろみ)を空気圧で圧縮する 「 薮田式 」 などが代表的な絞り方になっています。
他にも 八重垣式、遠心分離式 などがありますが、酒袋に詰めた醪を自重だけでポタポタと流れ出るお酒を集める 吊るし絞り なんて超贅沢な搾り方もあります。
全体の醪からどれだけ絞るかによって出来上がるお酒の量は変わります。ゆる~く絞ればお酒の量は少なく、ギューッと徹底的に絞ればお酒の量は多くなります。しかし、絞りすぎると雑味が多くなってしまいますので醪によって、あるいは目指す酒質によって、絞り加減の調節が重要になりますね。
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さて今回の紹介は、そんな槽場で
出来立てをすぐにビン詰めされたお酒です・・・
神奈川県愛甲郡愛川町にある 大矢孝酒造の
残草蓬莱(ざるそうほうらい)
純米吟醸 出羽燦々
槽場直詰生原酒 17度
このお酒は槽場で出来立て・絞りたての
お酒をビン詰しているので炭酸ガスが多く残っていて
グラスの内側にプツプツと気泡となって現れてきます。
そして、口に含むと
やはり、ピリピリとガス感が舌を刺激します。
味わいは、
非常にバランスよく
いわゆる、toto 好み デス! (笑)
温めても
味わいのベクトル(方向性)は
変わらずに 旨いです 😋
アルコール分 : 17度
精米歩合 : 50%
使用酒米 : 山形県産 出羽燦々 100%使用
日本酒度 : +7
1SB(1,800ml) 3,400円 税別
4GB( 720ml ) 1,700円 税別
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