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2010年7月25日 (日)

蔵元探訪(八百新酒造)

毎日、最高気温が35℃以上の日が続き「暑いですね~!異常な暑さですねぇ!!」というのが挨拶になってしまいます A ̄▽ ̄;)アヂィ

山口県岩国市の蔵元巡り編・パートⅡです v(^▽^*)ツー

2 錦帯橋からバスで岩国駅まで15分ほどで到着しました。

予約してあった駅近のビジネスホテルへ行き荷物を預かってもらいます d(^ー゜)ヨロシク

それからすぐにタクシーで今津川沿いの八百新酒造さんへ向かいます。

Photo_3 この今津川は、錦帯橋が架かっている錦川が河口付近で門前川と二股に分かれているんです。

今津川から道一本を隔ててすぐに蔵はありました。

煉瓦作りの煙突も見えます。

どうやら蔵の入口は川沿いの道から路地に入ったところのようです。

Photo_5 路地に入る角には小振りの(普通サイズだけどそう見えてしまう)杉玉が吊るしてあります。

入口に向かうと、んっ?なんか洒落た感じの店構えですね! 2階の洋風の開き窓に3階には丸窓。 そして、玄関脇の窓前には洒落たデザインの柵の柱が並んでいます。

不審者のように、キョロキョロと蔵の外側を眺めていると、中から蔵の方が迎えに出てきてくださいました (´▽`;)ゝドモッ

今日は、残念ながら小林社長がお留守ですが、製造課長の眞田氏にご案内していただくように手配していただいています。

眞田氏におしゃれな店構えについてお聞きすると、文化財の指定を受けるように要請があるそうです (゜▽゜;)ヤッパリ 

でも、受けたら受けたで、いろいろと大変なようですからね。

では早速、眞田さんに蔵の中を案内していただきます。

実は明日、新しい新しいサーマルタンクが入るそうで「蔵の中がいろいろと雑然しているのですがすいませんね」っと、コチラこそ、そんな急がしい時にお邪魔して恐縮です。

Photo_6まずは、釜場「ウチは造りが少ないので、コレで充分なんですよ」と、聞けば400石ほどしか造っていないそうです。

えっ!あの雁木が400石?? 私の知っているだけでも有名な酒屋さんやデパート、飲食店などでも良く見かけるのに・・・ w(°o°)w ビックリ

少なくともその2倍~3倍は造っていると思っていました。

ピカピカの洗米機も左手前に見えます。 良いお酒を造るためには前処理には特に気を使うそうです。

Photo_7 コチラには、お酒の神様「松尾さま」の神棚があります。 そして脇に階段があり「コチラが麹室になります」と階段を登って案内してくださいます。

結構急な階段で、酒造時期は麹用の蒸米をかついでこの階段を何往復もするそうです。

「結構な運動量になりますよ」って (^◇^ ;)キツソー

Photo_8

麹室の中は今はガランとしています。 右手には出来た麹を枯らす部屋があり、空気を送る装置が見えます。2_2

ここで出来た上質な麹を使って、酒母や仕込みを行うわけです。

仕込みに使うタンクがドアの向こう側までずっと並んでいます。

Photo_10 最盛期にはすべて使われていたであろうタンクも、今は半分ほどしか使っていないそうです。 

Photo_11 そして温暖な気候の中で造りをするハンディキャップを解消するために、今は次々に冷却装置付のサーマルタンクに切り替えているそうです。

そして明日、来期から使う最新式のサーマルタンクが運び込まれてくるということです o(^▽^)oスゴイ

Photo_12 出来上がったお酒を貯蔵しているのは、コチラの冷却貯蔵庫になります (▽^*)ヒンヤリ

タンクのまま貯蔵されているお酒もあるようです。

5_2 そして、特に手塩見かけて造った吟醸・大吟醸などのお酒は、右手の写真に写っているマイナス5℃の氷温貯蔵庫にしまわれて出荷の時を待っています。

ドアを開けた途端に空気中の水蒸気が真っ白になります (∇≦)ヒエビエ

Photo_13 貯蔵庫から振り向くとはじめに案内された釜場の外側です。

以前は重油を使って釜をたいて、この煙突からも煙が昇っていたそうですが、今は手前のステンレスの煙突二本が代役を努めているそうです。

そして、この立派なレンガ造りの煙突は蔵の門構えと同じように、保存はしたいが保守や安全面のことを考えると今後の課題になるそうです。

貯蔵庫の脇に給水車のタンクのようなものがありお聞きすると、コレは仕込水などを汲みに行くときに使うタンクなんです」とのこと

Photo_14以前は、 錦川の伏流水・蔵の地下水で仕込みを行っていたそうですが、上流に堰が出来てからは今津川の水量が減ってしまい、大潮の時などは井戸水に塩分が出てくるようになってしまったそうです。

そこで、より良い水を求めて錦川の上流の山まで、仕込み水などに使う水はすべてコチラのステンレスのタンクに詰めて車で何往復もして汲み出してくるそうです。

時には、山が雪で閉ざされ補給することもままならず、真冬の大吟醸を仕込んでいる時期などはヒヤヒヤすることもあるそうです。

たしかに、お酒造りにとって水は命のようなものですからね。 それにしても、すごいご苦労をされて仕込みをしているんですね。

今の態勢で「雁木」の酒質を保ちつづけるは、頑張っても400石が限界なんですね (-_-。)ナットク

八百新酒造での酒造りの様子はコチラで見ることが出来ます→ http://www.yaoshin.co.jp/video/index.htm 

本当の手作業で、しっかりとした造りをされているのだなっと実感できました。

本当にありがとうございます。

蔵を見せていただいた後に、事務所で冷たい麦茶をいただきながら他にもいろいろとお話をうかがうことが出来ました。

この事務所もちょっと疲れてはいますが(失礼;)昔のモダンな造りが随所に見られます。

創業者のセンスの良さがうかがえますね。

Photo_15 そして、帰ってからのお楽しみとしてtoto も大好きな「雁木活性純米にごり酒」などを自宅に送っていただけるようにお願いしました。

Photo_17 眞田さんにお見送りいただきながら、蔵の前で一緒に記念撮影 v(^▽^*)

あっ、toto が手をかけているのは以前にここにあり、今は使われなくなった井戸の手押しポンプです。 見かけなくなりましたね。

眞田さん、お忙しいなか本当にありがとうございます。 そして小林社長、機会があればお会いして直接お礼を言わせてください (´▽`)ノ"カンシャデス

さて、このあとの続きもお楽しみに~♪ 

   ヽ(▽⌒)☆\(ー_ー) ハヨォセイ

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コメント

仕込水を上流の山まで、汲みにいってるんですねぇ、
蔵のお仕事も大変なんですね、勉強になりました。

ポチッ♪

投稿: kohyou | 2010年7月26日 (月) 09時35分

kohyouさん
 冬場は、山道が滑りやすくて危ないそうです (^◇^;)
 確か、萬乗醸造さんの所も九平治さん自らが
 山奥まで水を汲みに行くって見た記憶があります。

投稿: toto | 2010年7月27日 (火) 15時14分

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