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2009年8月 1日 (土)

福島の地酒(大七)

本日の一本は、福島の地酒 大七・純米生モト・生原酒 です。

Photo_2 蔵元は、大七(だいしち)酒造株式会社 http://www.daishichi.co.jp/ で、二本松(にほんまつ)市にあります。

大七といえば生モト、実に味わい深くかつ上品な酒質の生モト造りの銘酒を醸し続けています。

大七酒造は1752年(宝暦二年)の創業以来、日本酒の最も正統且つ伝統的な醸造法である「生もと造り」一筋に、豊潤な美酒を醸し続けており、全商品が生もと造りの逸品です。
私達は、日本酒に何よりもまず“味わい”の深さを求めます。
私達はまた、じっくりかけた時間と共に成長を続け、美質を大きく開花させる酒を求めます。
そして私達は、自然に依拠した手造りを守ります。
人間の叡智と熟練とを結集した日本酒であること。
私達は醸造酒としての普遍的な価値を追究します。

(大七酒造ホームページより)

Photo_3 酒母(しゅぼ)=モトを作る工程で、雑菌等を死滅させるために乳酸菌を添加する速醸モトに対し、生モトはその乳酸菌を他の菌とともに蔵の中で自然に取り込む昔ながらの手法です。

醗酵を促進させるために、半切り桶という大きなタライのような桶の中で「麹に蒸し米と水」を混ぜたものを棒ですり潰し、蔵に住み着いている微生物(硝酸還元菌や酵母など)を取り込んで1ヶ月以上かけ、ゆっくりと酒母=モトを作ります。

腐敗の危険性や、大変な労力が要求される作業ですが、生モト造りならではのしっかりとした深みのあるお酒が出来上がります。

生モト造りを守り続け全国でも第一人者の大七酒造ですが、技術の伝承とだけにとどまらず、次々に新しい技術や酒造りへのこだわりに挑戦し続けています。

Photo_2 そのひとつとして、酒米の精米においても「超扁平精米」という、ほぼ米の形のままに削る独自の技術を開発してしまいました。

創業250周年を記念した新社屋は、仕込み蔵をそのままの形で残す形で建て直し、同時に瓶内での酒質の変化を最小にするくふうとして瓶詰めを「無酸素充填ライン」にしたそうです。

また、4GBのスクリュー・キャップを安全性に配慮した形に変更したりもしています。

本質を極め伝承するために、常に変わり続ける。 これが老舗といわれる所以なのでしょう d(^ー゜)

さて今回ご紹介する純米生モト・生原酒、お米は福島県産の五百万石扁平精米にて69%に磨いています。アルコール度17.0~17.9%、日本酒度+3、酸度2.4、アミノ酸度1.1です。

上立ち香は、微かに爽やか系の酸が感じられます。 

口に含むと、わっと旨味が広がります。また、生らしい爽やかな酸もしっかりとしています。

含み香は口の中で温められたこともあると思いますが、上立ち香とは一転して華やかに甘酸っぱい香りが広がります。 やはり、この旨味たっぷりでバランスがよく上品な生モト造りのお酒は、大七ならではの気がします。

さて、お楽しみのお燗タイム ч(´~`) 

まず、人肌燗からぬる燗ほどに温めてみます。 柔らかくやさしい、期待よりはおとなしい印象です。

もう少し、温度を上げてみます。 ん~、来ました!しっかりとした旨味が広がります。 個人的には熱燗近くまで上げたほうが好みですね~  u (▽⌒)オイシィー

Photo_5お値段は、4GB(720ml)で1,575円、です。1SB(1,800ml)で3,150円です。

昨年度、超扁平精米を開発担当した尾形義雄氏が「現代の名工」に選ばれたそうです v(^▽^*)ヤッタネ

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コメント

毎度です。
大七、夏場に常温で一月ほど寝かせても、なかなかへこたれない強い酒ですよね~。私も野菜の煮物を冷たく冷やして少し熱めの燗で飲むのが好きです。

投稿: 酒恋倭人 | 2009年8月 2日 (日) 20時33分

愛すればこその放置プレイ!
 その期待に答えてくれた
 お酒に愛おしさが募ります
       (=´∇`=)❤

投稿: toto | 2009年8月 3日 (月) 21時11分

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