福島の地酒(國権)
本日は、福島の地酒「國権(こっけん)」 二本の飲みくらべです。
先ず一本目は、純米大吟醸酒「てふ」、そしてもう一本は、特別純米酒「國権 夢の香(ゆめのかおり)」です。
蔵元は、国権酒造株式会社 http://www.kokken.co.jp/ で南会津郡南会津町にあります。
南会津町は福島県の南西部に位置し、平成18年3月20日に旧1町3村(田島町・舘岩村・伊南村・南郷村)が合併して誕生したそうです d(゜O゜)
蔵元は、旧・田島町にあり、会津鉄道線の会津田島駅のすぐそばにあります。創業は、明治10年(1877年)で、当時は「細井醸造本舗」といい、「南光」や「亀の井」という酒銘を醸していたそうですが、ある日、蔵元を訪れた僧侶から激動の明治時代を背景に「國権」の銘を受けた、と伝えられているそうです。
現在も「國権」は蔵の主力銘柄になっていて、国権酒造は醸すお酒すべてを特定名称酒を造る蔵になっています。
「てふ」は、美山錦を40%まで精米しています。アルコール度は15〜16%、日本酒度+2、酸度1.3、アミノ酸度1.3です。
上がり香は、爽やかさのある甘い香り、口に含むとやはり爽やかな甘さと旨味が広がり一歩遅れて酸味がきます。そして若干余韻をのこしつつキレてゆきます。ほのかにやわらかい含み香がします。
暖めると、やや酸が前に出てくる感じになりますが全体的な旨味も増して、食中酒としてよろしいかと思います。
このお酒「てふ」(蝶)は、南会津に国蝶「オオムラサキ」の生息地があることから名付けたそうです。ほぼ同じスペックで60%精米の「純米生貯蔵酒 てふ」バージョン(うす水色のラベル)もあるようです。
「國権 夢の香」は、平成12年に福島県で初めて開発された酒好敵米「夢の香」(福島2号。 母:八反錦1号、父:山形49号(のちの出羽燦々))を100%使用して、56%精米しています。アルコール度は15〜16%、日本酒度+1、酸度1.4、アミノ酸度1.2です。酵母も福島県が開発した「f7−01酵母」を使用しています。地元の米・地元の酵母で醸されました o(^▽^)o
上がり香は、「てふ」よりも、もう少し甘めな香り、口に含むと同時に旨味・甘み・酸味のハーモニーがふわぁーっと広がります。後口は味の濃さや甘みに似合わずサァーっとキレてゆきます。ふくみ香はやさしいの甘めの香りです。
温めると、基本は変わらないのですが、少しシャープな印象になります。これも悪くはないのですが、味が濃いのでtoto は冷やから常温くらいをお奨めします。あるいは、少し水を加えて暖めるのも面白いかもしれません。
今回の飲み比べでの印象は、キレイなスッキリ系「てふ」と、華のあるコッテリ系「夢の香」といった感じでしょうか?
お値段は、4GB(四合瓶・720ml)で「てふ」が1,575円、「国権 夢の香」が1,365円 です。
國権(国家権力みたい)というネーミングと、力強い筆文字のラベルから、どっしりとしたお酒のイメージを持っていましたが、飲んでみてビックリです!
「百聞は一見にしかず」 ⇒ 「百見は一呑にしかず」 何事も先入観で決め付けてはいけませんネ (´▽`;)ゝ
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コメント
会津地方もいい酒を醸す蔵元さん沢山ありますよね!。一日だけ・・・地酒&城見学に遊びに行ったことがあります。
投稿: TAKA | 2008年8月 8日 (金) 06時39分
TAKAさま こんばんは~
ハイ!うつくしま福島!
おいしいお酒をこれからも楽しませていただきましょう ч(´~`)
会津城・白虎隊などの歴史も興味深いですね!
投稿: toto | 2008年8月 8日 (金) 23時51分