茨城の地酒(渡舟)
本日の一本は、茨城の地酒「渡舟(わたりぶね)」濾過前五十五(純米吟醸)・生詰です。
蔵元は、府中誉株式会社http://www.huchuhomare.com/index.htmlで、石岡市にあります。
JR常磐線の石岡駅から歩いて10分ほどのところにあり、「太平海」「府中誉」の銘柄も醸しています。
創業は、安政元年(1854年)で、筑波山の伏流水で「府中六井」といわれる酒造りに適した鉄分を含まない中軟水でお酒を仕込んでいます。
この銘柄「渡舟(わたりぶね)」は、酒米の名前です。
「渡舟」という品種は、あの有名な酒米「山田錦」のお父さんに当たります(お母さんは「山田穂」)。
「渡舟」はお米の心白(しんぱく:米の中心にあるデンプン質)が大きく吟醸作りに適して、明治末期より昭和初期までは大変珍重された品種ということです。
ところが「背丈が高く(1.6mくらい)収穫も十月下旬と遅いため、台風などの影響で倒伏しやすい」「病害虫に弱く収穫が上がらない」 「平地の田んぼには不向き」など稲作条件は厳しく、戦後はほとんど栽培されなくなってしまったそうです。
蔵元では平成元年に、つくば市にある農林水産省の「農業生物資源研究所」 から冷凍保存されていた貴重な一握りの種籾を託されたそうです。
翌年から早速、作付けに適した筑波山麗の契約農家でわずかづつ栽培して増やし、3年目にようやく酒造りができるようになったそうです。
「うまい地酒は、気候、大地、水のすべてに恵まれなければ生まれない。ふるさとの恵みを生かし、大切に育てていくのが地元の小さな酒蔵でしょう」と、社長兼杜氏の若きリーダー山内孝明さんが精魂込めて醸しています。
このお酒は、渡舟を100%使用して精米歩合は55%まで磨いています。アルコール度は15-16%、日本酒度:+2.0、酸度:1.5前後です。
上り香りは微かですが、ドライフルーツのような、蜜のような、しっかりとした甘い香りがあります。
口に含むと旨味がふわっと広がり、酸味が後を引き締めます。含み香はやわらかく、上品な余韻が楽しめます。
お燗にしても基本は変わらずおいしいですよ~ ч(´~`)
720mlのお値段は、1,575円です。
蔵元では、今年も契約農家さんの田んぼで田植え会のイベント を計画したそうです。
平成20年5月18日(日)に筑波山麓の田んぼのさわやかな風を感じながら、酒米の田植え作業を体験出来るそうです。手書き地図がいいですね~
そして、作業のあとのお楽しみ、純米大吟醸「渡舟」と一緒に農家さんが自家栽培した食材による「青空食事会」になるそうです。
「田植え初心者も大歓迎」とのことです。
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